先日、滋賀県のラ コリーナ近江八幡にある「たねや本社」に行ってきました。
メインの店舗棟は2015年にオープンし、本社とカステラショップは2016年に完成。
主に、
店舗棟=鉄筋コンクリート造(地上2階)
本社=鉄骨造(地下1階,地上4階)
カフェ/菓子販売棟=鉄骨造(地上1階) となっています。
ですが、構造を感じさせる部分はなく、木造に見えます。
駐車場から、アカシアの生垣のゲートを抜けて最初に見えたのは、店舗棟です!
店舗棟の特徴は、周りの景色に溶け込んだ”草屋根”です。
日が暮れだすと灯りが何とも言えない温かみを出してくれます。
中に入ると、吹抜けの空間が迎えてくれます。
本店だけあってたくさんの人がいました。
しかし、ここで注目するのが壁や天井に貼られた黒い凹凸なんですが…
すべて「炭」を一つ一つ手作業で貼り付けたものなんです!!
草屋根も炭の貼付もですが、他にも銅屋根や様々な場所を建築家 藤森照信さんと従業員・ワークショップで集まった学生の方たちと作業を行ったそうです。
お土産を売っている方の壁には、写真のように落雁というお菓子を作る際に使用する型が飾られています。
写真は一部ですが、いろいろな型が他にもたくさんあるので、そちらは是非足を運んで見てください!
次は、ついに本社が見える方へ…
銅屋根が特徴の本社、近くで見ても離れて見ても迫力がありますね。
現在の銅屋根の色は、濃茶色でしたが、経年によって黒褐色→緑青色へと変化するそうです。
さすがに、中には入れませんでしたがこれだけでも価値があるような…
本社の反対側には、写真スポットとして有名な「土塔」、草回廊やお店もあります。
ここにしかないお菓子もあります!
全体をもっと見たい!興味がでた!という方は是非実物を見られてはいかがでしょうか!
しかし、建物の本当の完成はしておらず、これから木や植物をしっかり育てて少しずつ本来の完成になっていくそうなので、
今回はあいにくの曇り空でしたが、天気の良い日や木々が成長した数年後に訪れたりすると印象が大きく変わることもあり得るたり、まだまだどうなるのか楽しみな建築ですね。
やはり、建築の面白いところは、中身(構造)が同じでも外観(仕上)が違うだけで、様々な建物を作り出せるところですね!
坂口