またまた同日内に訪れた3つ目の工場は、「株式会社 能作」さんです。
ここでは、富山県の伝統工芸である”鋳物”をされていて、工場見学も可能でした。
職人さんをみていると簡単に見える作業ですが、簡単に見えるということが職人さんたちの技術の高さだと感じました。
また、建物にあるサインなどにもこだわりが見られる空間でした。照明も工場にしてはかなりデザインされたものですね。
上から吊られている漢字もなかなかほかの工場では見られないものでした。
建物に入ってすぐに飾られていた型枠は、今でも使用されているもので、職人さんが取りに来たりするそうです。
そのため、いくつか使用中で欠けている部分がありました。職人さんたちは場所を覚えているのでしょうか?
色とりどりな型枠ですが、デザインとして塗られたわけではなく、各製作会社によって色分けされていたものが、
壁に展示することで一つのアートのようになったという興味深い話も聞かせていただきました。
デザインというのは、意図して作りだすものではない機能美というものがあるということを、つくづく実感しました。
そして、床には、日本列島が!!かなりインパクトがあります、こんな渋くてかっこいい日本列島はなかなか見れません。
建物に入ってすぐのインパクトがとても印象強かったです。
また、水を飲むのも他とは一味違っており、工場で失敗作となり使用されることのなくなってしまった製品を紙コップなどの代わりに使用していました!本当に失敗というのがもったいないくらい僅かな凹みのものもあり、技術職の厳しさや判断力・鋭い観察眼などが伺えました。
富山県伝統工芸の工場ツアーシリーズも次で、最後となりますが、
ここまでの記事でも、多くのことを教わったということを改めて感じています。
坂口