大阪市の清風寺様にて、新納骨室が完成しました!!
元々、倉庫でしたが御信徒様からのご要望のため、納骨室を設置されるというお話でした。
また、納骨室へと向かう廊下も一緒に改装しました。
廊下は、納骨室内を明るくみせるために暗めの演出をしており、片方の壁に間接照明をいれることで、導きの役割を持たせています。
入口前には、木組みの門を設置することで、廊下と納骨室の空間をわかりやすく別のものだと感じさせる。
納骨室内は、納骨壇に扉絵を施したり、照明計画としても明るく入りやすい印象を持たせるようにしています。
入ると、最初に佛丸(寺紋)が見えます。
入口手前側の納骨壇には四季の植物が描かれており、まだ魂が地上にいることを表しています。
春:桜 初夏:菖蒲 夏:牡丹 秋:紅葉 冬:梅 と描かれており、全部閉じられていると一段と華やかです。(写真は桜)
両サイドの通路に描かれる植物を超えると二段タイプの納骨壇に真鶴(ゆかりのある鳥です)が飛び立っている様子が描かれており、
魂が天へと導かれ、地上を離れていくことを表現しています。(左右どちらも有)
また、その間には間接照明で照らされた佛丸の花器があります。
センター通路には、ゲートを設けており、左右対称で白い壁から一段タイプの納骨壇そしてご本尊が続くようにしています。
ご本尊は、周りを和紙のカーテンで包みこむことで、閉めたときに光の筒ができるよう演出。
また、正面に金箔を貼りガラスのお題目(ご本尊)を設置することで、より厳かで特別な場所だということを感じさせます。
(写真1:ご本尊内部、写真2:光の筒、写真3:お題目)
お題目には、雲が描かれており、魂が完全に地上(現世)から飛び立ったことを表しています。
廊下からご本尊へ向かうまでが人生を空間が作り出し、最後を見送るような物語となっています。
光の演出により、全体の雰囲気が大きく変わるのも魅力です。
例えば、納骨壇に仕込まれている灯りだけになると下の写真のように違った意味で引き込まれるような空間になります。
坂口